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YAMAHA MG-M series

現在もYAMAHA MG-M(松本孝弘)シリーズが大好きと言う皆様に向けて書いたちょっとした“読み物”です。現在存在するMG-Mシリーズを皆様と一緒に遠くの未来まで連れて行きたい想いを込めて書かせて頂いてます。又、正解や参考にと書いた物では有りませんので、いいなと感じれた部分だけ自由に抜き取って貰えたらなと思います。

MUSICMAN AXIS-EX

f:id:mg-m2:20191129231528j:imageERNIE BALL MUSICMAN EVHシグネチャーが1991〜1995年)販売終了したものの、同時にMUSICMAN社はAXISと名を改名して販売を継続されました。

そしてAXISの廉価版としてOPLやSXなどもありましたが、日本国内向けのAXIS-EX(キルトトップ)とAXIS-EXS(ソリッドカラー)の販売を1996年〜販売を開始。

そのAXIS-EX(S)は組み立てや塗装は指定された日本の工房で行い、パーツなどは全てEVH/AXISと同じ物を使用されたエレキギターになります・・・・
f:id:mg-m2:20191129231626j:imageえっと...今回もMG-Mシリーズから一旦離れて、所有するお気に入りのエレキギターMUSICMAN AXIS-EXを載せたいと思います。

早速ですがこのAXIS-EXはネックポケットの筆記から1996年製造の個体で、いわゆる初期型になりますが実は他にカラー違いの1999年製も所有してたりします。そして余談にはなりますが、本家のEVH(94年)とAXIS(プレミアムトップ)も1本づつ所有してもいます。

所有する経緯としてはやはり松本孝弘(B’z)氏の影響で、最初に手にした時はエドワード・ヴァンヘイレン氏のシグネチャーモデルとは全く知らずの状態で幾つか購入していました。

因みにその所有するEVHやAXISシリーズの中で1番のお気に入りがAXIS-EXとなりますが、本当はもう1本の1999年製造の個体がメインなのですが?このトランスルーセント・ゴールドが直ぐに手に取れる状態だったのでここに載る事とになりました。

それでは大した内容ではないですが、色々と書き進めて見ましょう!

 

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f:id:mg-m2:20191129231614j:image【BODY】

EVH/AXISシリーズ共にボディはキルテットメイプルトップとバック材にバスウッドで組まれています。

ただAXIS-EXは廉価版なのでキルトトップはべニア板で、その下にメイプル材と張り合わせて(合計5mm以上)あるので丁度バインディング幅がメイプル層になる形です。

キルトトップの杢目は比較的ハッキリしていて、色味もトランスルーセント・ゴールドらしい黄色味と濃ゆい箇所ではアンバー色のツートンが角度によってギラギラと表情を変えます。

そして余談ですが初期物はキルトトップは1ピースで、中・後期はセンターで割った2ピースの組み合わせだったと思います。

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f:id:mg-m2:20191129231633j:image【HAED】

ヘッド形状はFender社のストラトキャスターのヘッドをデフォルメしたかの様な小ぶりなデザインです。

その空間に独特の配置(4:2)に振り分けられたペグ、そしてパールがかった半透明な樹脂パーツ、この少しクラシカルな要素が個人的に好みだったりもします。

因みにペグはMade in W.Germanyのシャーラー製です。

 

f:id:mg-m2:20191129231639j:image【LOCK NUT】

ロックナットやテンションバーはゴトー製でしょうか?又、ブリッジがそうなので組み合わせとしてはそうなのかなと思いますが....

と、他に書く事は有りませんが....無理矢理かくなら?この小ぶりなヘッドにメッキパーツが集約する事でメカニカルな印象を与えるのか?独特な良い雰囲気を当方は感じます。 

更にERNIE BALL MUSICMANロゴもセンターに配置されるので細やかな部分でもクオリティも感じます。

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f:id:mg-m2:20191129231515j:image【FINGR-BORD/NECK】

続いてネックですが、指板とネックは2ピース構造で貼りメイプルと言われる形が取られてます。

ただEVHやAXISとは異なり指板杢とネック杢の合わせは不均等になるのですが、廉価版とはいえど材は厳選された感じなので雰囲気は十分に感じれます。

ちなみに本来オイルフィニッシュの指板&ネックに対してAXIS-EXでは指板側のみクリア塗装が施され、ネック側はガンストックオイル&WAXブレンドの組み合わせです。

その他に6弦側に比重を持たせた非対称ネックは説明不要のエルゴノミックな握り心地で、ロックフォームで握るほどその良さを感じ取りやすくクラシックフォームな握り込みでもプレーン弦側が薄いので速弾きもし易く思います。


f:id:mg-m2:20191129231654j:image【SCARF JOINT】

ネックジョイントは縦長プレートに5点留めネジで剛性感も有り、ネックの差し込み具合も非常にタイトにジョイントされてます。

ただAXIS-EXはボディ留め側(ヒール)のテーパー加減がEVH/AXISよりも立っていてるのでハイポジション側のアクセスに若干スムース差に欠けるものの、結合部分の厚を稼げる事で多少なりとも剛性感と伝達加減の異なる感覚が当方はあるのでそれを良さに感じています。

もちろん完全に主観です。

 

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f:id:mg-m2:20191129231645j:image【PICK-UPS

続いてAXIS-EXのピックアップですが、専用設計のDiMarzio製の物が載せられてます。

フロントにはN1、リアにはB2とやはりEVHやAXISと同じの表記ですが、実際に弾き鳴らすと音の分離感や中音域を持ち上げたなどのベースとなる特長は似てますが?そもそも1本1本異なる感じが当方はします。

更に完全な主観が続きますが....率直かつ単純にサウンドを表現すると、思った以上に “パワフルで煌びやか” そしてヴィンテージ感よりも “モダンでフレッシュ” な志向に感じます。

因みにフロントに関しては、クリーミー気質で甘くも輪郭を残した感じ、対してリアは硬質で唸る一歩手前の様な元気ある印象でしょうか?

そしてフロント/リアとのミックスはフロントの丸みあるウォームな中・低音とリアのクリーンでスッキリと通る高音弦が相まって絶妙な『コロンとした感じ&ジャリッとした感じ』のサウンドが好ましい印象です。

ただサウンドレスポール的ニュアンスに近くともそうではない....また単なるハムバッカーでもない....正にAXIS-EX色が全開のサウンドイメージに思います。

 

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f:id:mg-m2:20191129231539j:image【BRIDGE】

次にロック式トレモロですが、ゴトー製をベースにMUSICMANロゴの付いたオリジナルブリッジになります。

このフロイドローズは個人的にいい事尽くめで非常に気に入ってます。例えばサドルのエッジ処理やオクターブ調整ネジの(弦に対し)オフセット設計、それにファインチューナーのダイヤルが文目かつ厚め、更に外側へと後方(斜め)に伸びたファインチューナーの台座、他にアームバーのテンション感を決める構造&デザインも凄く好きです。

そんなフロイドローズはアームダウンのみ可能でボディにベタ付け設計になってますが、この事で弦の振動はフローティング状態とは異なり伝達も独特に感じます。

ですがフロイドローズの設置面積が非常に狭く幅広く取られてる訳ではないので本当に独特な伝達と言いますか....セミ・ノンフローティング的な中間的な風に感じます。ですが逆にこの感じだから出せる音なのかも知れません。


f:id:mg-m2:20191129231700j:image【SELECTOR SW】

画像はセレクターSWとヴォリュームノブです。

AXIS-EXのセレクターSWは本家EVHと同じ位置で個人的に1番好きです。これは誰モデルとかではなく操作性で当方が求める位置だったりもするので嬉しい箇所でもありました。

他にヴォリュームノブの位置も凄く好きです。ブリッジに手刀部分を添えた時に小指までの距離感やストラトキャスター的な操作し易いハットデザインが非常に指に絡みやすいのです。

又、AXIS-EXとしてのディティールの話しをすればノブ文字はトーンではなくヴォリューム表記です。これは初期型のみで中期・後期はトーン表記です。

セレクターSWもまた初期(短)と後期(長)はSW長が若干違うのも面白く思います。


f:id:mg-m2:20191129231532j:image【STRAP PIN】

この純正ストラップピンの返しの部分が幅広く取られてるので凄く好きです。

とは言いましても落下対策に樹脂製のリーズナブルなロックパーツを当方は使用してますが、純正パーツ単体で見た時のデザインには好感が持てます。

またクッション材に半透明の樹脂リングが使用されてるのも似合ってる感じがします。
f:id:mg-m2:20191129231650j:image【JACK】

今度はジャックですが、Gibson社の様な正方形のプレートを意識したイメージで、若干横長で小ぶりなプレート使いがボディサイズに見合った感じで好きです。

レスポールの雰囲気と言いますか、要素的な物が逆に全体的なクオリティアップへ繋がってる気もしました。

単なるジャックですが画像の感じ(見え方)が雰囲気あって凄く好きです。
f:id:mg-m2:20191129231552j:image....こんな感じに所有するAXIS-EXの紹介をして見ましたが個人的にボディ形状やネックシェイプ、操作性も含め色々な要素が絡んで非常に気に入ったので現在では1本のエレキギターとし好んで使用してる感じです。

そんなAXIS-EXですがEVHやAXISを所有する中でも選ぶ理由が、やはり国内で作られたハイクオリティを感じる組み上げ方がポイントの気がします。この事がサウンドに直結するのを感じますし、アーティスト本人の出音の再現力に着手する前に当方が求めた出音が正にAXIS-EXであった....本当にそれだけだと思います。

何度も重複しますが、その出音もやはりAXIS-EXのネックの太さやクリアー塗装の指板、そしてネックジョイントの精度、更にボディに使われたメイプル層の厚みなど....それらの違いから生まれ出た音だと感じてるので、そう言った部分が重なった事で好みの1本になれたのかなと思います。

ただEVHやAXISが好みの音ではない訳でもなく、手に取れば矛盾するかのよにそのエレキギターの音を瞬間的に “良い音” と感じるので結局はどれも好みとも言えます。f:id:mg-m2:20191129231603j:imageまたこのオリジナルなボディシェイプが好きです。テレキャスターの様なフラットトップかつレスポールの様な形成とパワフルさ....尚且つフロイドローズを搭載してアーミングも可能なので色々と入り混じったエレキギターにも思えますし、全長を含めたコンパクトさも魅力の1つに思います。

ただ見た目以上に重量は有りますが、立奏の時のバランスからそれらを打ち消すかのような弾き心地なので演奏する楽しさだけに夢中になれます。

 

....AXIS-EX、国産かつ廉価版なAXISモデルですが本当に良いエレキギターに思います。近年ではこのAXIS-EXですらもコンディションに関係なくオークションやショップなどでも高価格で取り引きが進められて来てる気がします。

1本のエレキギターと見た時にやはり良いと思う部分が有るからこそ今も人気な理由だと思いますが、個人的にMG-Mシリーズと同様に癖になる弾き心地から本当に大好きな機種となってます。

これからも大事に楽しく弾いて行きたいなと改めて思いました。そして長いブログを最後まで読んで頂き有難う御座います。