YAMAHA MG-Standard(RSB)
1992...93年頃〜1996年辺りに“MG REGULAR MODEL”としてラインナップに加わったMG-Standrd(レッドブラックサンバースト)です。現在は販売終了してますが、当時の価格は¥75,000でした。
このMG-STD(RSB)はアーティストモデルではなく、YAMAHAが提案するMGシリーズになります。
そんなMG-STD(RSB)ですが購入に踏み切った理由が幾つかあります。
1つはB‘zの松本孝弘氏のモデルで、市販こそされてませんが似た“カラーリング”のエレキギターある事、そして2つ目は単純にYAMAHAが考える【MGシリーズ】の“MG-STD(RSB)”に気に入ったスペックが盛り込まれいる事が上げられます。
この2つ目の理由はこの後に順を追って紹介して行くので画像と共に読んで貰えたらなと思います!
因みに↑画像(右から3番目)の『MG-ⅡM』と言う同色のRSBカラーのモデルがラインナップにありますが、マッチングヘッド&メイプル指板の26フレット/S-S-S配列のP.U./そしてブリッジは“Vintage-Pro”など…、今回紹介するモデルと異なる仕様になっています。
と言う事で....前振りが長くなってしまいましたが、今回は急遽?番外編としてMG-STD(RSB)の紹介をしたいと思います。宜しくお願いします!
【BODY】
MGシリーズのレギュラーモデルもMG-Mシリーズと同様に2〜3ピースでバスウッド材が使用されています。
カラーは“レッドブラックサンバースト”と言われ、カタログ表記では“RBS”と略されてます。
このバーストカラーはメタリックレッドをベースに塗装され、ボディ外周に黒をボカシて吹かれてます。
赤色は濃い目で、角度によってはバーガンディのような少し暗めで落ち着いた色味にも見える角度もあります。
【HADE】
MGシリーズと言えば?!と言うくらいトレードにもなっているアイスホッケースティック型のヘッドです。
スリムでありながらもオリジナリティあるデザイン、YAMAHAクオリティを感じれるデカール(ロゴ)もコーディネートされ雰囲気は常に80年代後半〜90年代って感じではないでしょうか(ニコ
因みに冒頭の方でも書いた同色のMG-ⅡMとは異なり、マッチングヘッド(ボディと同じカラー塗装)ではありません。
【LOCK NUT】
続いてナットですがMG-STDはロック式です。
このロックナットは押さえとなるプレートがMG-Mシリーズとは形状が異なり、少しエッジの効いた形で作られています。
詳しく分かる画像を用意すれば良かったのですが....そこまでできませんでした。
申し訳ないです。
【FINGR-BORD/NECK】
MG-STDはネックはメイプルですがローズ指板が採用されたモデルです。
指板Rは350、ロングスケールでMGシリーズには珍しい22f仕様になります。又、ポジションマークは黒ではなくパール状になってます。
当方がMGシリーズの中でスペック的に惹かれたのがこの“ローズ指板&22f仕様”な部分だったりします!MGシリーズは基本的に26f仕様と言う変わったモデルで、ローズ指板の22fはこのMG-STDだけではないかと思います。
もし他にもありましたらコメントにて教えて下さい(ニコ
【JOINT】
ネックとボディを連結するジョイント部分は “SUPER PLAYABILITY JOINT” と言って、YAMAHAが拘った構造として1段落とし込んだ設計になってます。この事でハイポジションも楽々と行き来できるのでストレスフリーです。
そして4点式ボルトON留ですが、分厚いプレートをボディ側に深いザグリを設けてハメ込んだ形でネジを固定してます。
【BRIDGE/WHEEMY BAR】
YAMAHAのMGシリーズには基本的に3種類のブリッジがありますが、このMG-STDには“TRS-PRO”と言うモデルが搭載されてます。
今まで紹介して来たMG-MシリーズではRM-PROⅡ(ロッキンマジックプロⅡ)を紹介し続けて来たのである意味新鮮です。
で、このTRS-PROはRM-PROⅡと全く違うロック式トレモロで、機能的にはシンプルで部品点数も少なくなっています。
そんなTRS-PROはTAKEUCHI製と思われますが、弦の固定は裏通し式では無く定番のロックインサートをストリングロックスクリューで締め付けて固定するタイプです。
又、アームもねじ込み式かつ、角度も緩やかでストラトキャスターのような使用感かなと当方は感じました。更にアーム高もサステインブロック側から真鍮製のネジで調整を可能にしてます。
【etc...】
ここで余談ですが、複数の↑画像を見て頂くと分かると思いますが、MG-STDはTRS-PRO搭載モデルなので収めるザグリ(リセンス加工)も浅く、スポンジが敷かれています。
他にTRS-PROをバラした画像もありますがYAMAHAとは刻印されてるものの、サスティーンブロックには“TAKEUCHI”と彫られダブルネームになってます。
が、TRS-PROを支えるスタッドボルト(画像なし)ですが、これは普通にYAMAHA製でした。一応?TAKEUCHI製のも持ってるので比べましたが違う物でした。
【PICK-UPS】
ピックアップはS-S-Hの配列です。
F:“FOCUS”-SS1(Alnico V)
S:“FOCUS”-SS1(Alnico V)
R:“FOCUS”-SH1T(Ceramic)
このS-S-Hの組み合わせはMG-Mシリーズ(松本孝弘モデル)ではラインナップには無く、ローズ指板と合わせてストラトキャスターの様なシングルP.U.なサウンドでも遊べます。
そしてセンター/リアP.U.はMG-MやMG-MⅡと同じなのでベースとなる出音は同じはずなのですが、やはりローズ指板やTONE回路があるのでサウンドの形は変わって来ます。
完全に主観ですが少し出音的に丸くウォームな感じでもあり、ハムバッカーも粒立ちは粗くオーバードライブ・サウンドでリードプレイを弾くと心地よい感じで似合ってるのでは...と当方は感じます。
又、余談となりますが?TONE回路があるので初めから高音域が削られてる印象ですが、ある意味無駄なトレブリー差を削った様にも感じつつ更にTONEで絞る事で中音域が立ち上がりマイルドな出音で楽しむのにもいいと感じます。
【SELECTOR SW/】
このスイッチもピックアップと関連する所なので紹介しますが、切り替えは5wayで単体と前後センターミックスが可能になったバイサウンドシステムです。
そしてMG-STDを選ぶ理由にもなってるのが“マスターTone”です。MG-Mシリーズでは1ヴォリューム仕様でしたが、MGシリーズにはマスターToneが付きます。
ピックアップと合わせてToneでもサウンドメイクが出来るの個人的に気に入ってます。
【JACK】
ジャックもまたMGシリーズでは定番の埋め込みタイプです。
やはり流線形で薄くモダンなボディにシンプルに収めるのはこのジャックなのかな?と思います。
特にこれと言った変わった事はないですが、MGシリーズらしいかなと載せて見ました。
では最後になりますが、当方のMG-STDを選んだ“まとめ”として今回は書かせて頂きます。
MG-Mシリーズ(松本孝弘モデル)は大好きですが、やはりサウンドのバリエーションとしてスペックが異なるMG系が欲しかった事にあります。
ローズ指板/22f/フロントP.U がシングル/Tone付き、この4つのスペックが“流線形のボディ”を持つMG系ではMG-STDしか無かった事です。
確かによく見る定番なスペックですが、それがMGボディで叶うのでMG-STDは本当にスタンダードだなと感じます。
ただ面白いのがMG系の販売をスタートした時点ではラインナップに無かった事です。もしかしたら“ありがちなパターン”は避けてオリジナリティある機種で売り出したかったのかな?と当方は思いました。
ですが結局定番なスペックとしてMG-STDがのちに誕生した....と言う事です。
そんな感じでMG-Standardの紹介をして見ました。
MG-Mシリーズ(松本孝弘モデル)とは異なるMGレギュラーモデルからの1本でしたが、MG系も沢山の種類とカラーリングがあるので好みの仕様を見つけるのも楽しいかと思います。
そんな当方も憧れを抜きにMG系から1本選ぶならと言う事でMG-STDを購入しました。
カスタムベースとして選ぶも良し、そのまま純正で楽しむも良し、と言う感じでMG系の魅力に皆様もハマってみるのはどうでしょうか?!
最後まで読んで頂きありがとうございます!